私たちについて

工房主紹介:田中 健一
紺碧工芸は、伝統的な日本の木工技術と天然顔料の深い美学に根ざした工房です。工房主である田中健一は、幼少期より木と自然の色に魅せられ、この道に進みました。
著名な木工職人である佐藤正夫氏のもとで15年間厳しい修業を積み、日本の伝統的な木工技術の真髄を習得。特に、飛鳥時代から続く指物技術や、古来より伝わる木材の選定、乾燥、加工の奥義を深く学びました。その後、彼は自然界に存在する鉱物や植物から色を抽出し、日本画や漆器に使われる伝統的な天然顔料の調合にも深い関心を持ち、顔料師としての一面も持っています。
「紺碧」という名は、深く澄んだ空の色や海の色を指し、自然の持つ無限の美しさと、そこに込められた職人の真摯な心を象徴しています。田中は、木材の温もりと天然顔料の力強い色彩が織りなす「生きた作品」を創作することを使命としています。お客様一人ひとりの想いや空間に寄り添い、時間と共に深く味わいの増す一点物の制作を心がけています。
国内外での展示会にも多数参加し、その精緻な技術と独自の美学は高い評価を受けています。彼の作品は、単なる工芸品ではなく、日本の豊かな自然と文化、そして職人の魂が息づく芸術作品として多くの人々を魅了しています。
工房の風景
紺碧工芸の作品が生まれる場所。精緻な手仕事と自然の恵みが息づく、私たちの工房にご案内します。

何世代にも渡り受け継がれてきた伝統的な手工具。一つ一つが職人の手の延長です。

木目の美しさ、強度、香り。厳しい基準で選定された木材が息づいています。

鉱物や植物から色を抽出し、時間と手間をかけて顔料を調合します。

細部に神は宿る。一つ一つの作品に精魂を傾けます。

静かで集中できる空間が、最高の作品を生み出します。

自然光の下で木の色合いや質感を見極め、研ぎ澄まされた感覚で作業を進めます。
紺碧工芸の歩み
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1985年:木工職人への道
伝統木工の扉を開く
田中健一、著名な木工職人である佐藤正夫氏に師事し、15年間の厳しい徒弟制度のもと、伝統的な木工技術の基礎を徹底的に学ぶ。特に、指物や組木の技術に深く習熟する。
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2005年:紺碧工芸 設立
独自の美学を追求する工房の誕生
長年の修業を経て独立。「紺碧工芸」を設立し、伝統技術を継承しつつも、天然顔料との融合による独自の作風を確立。唯一無二の作品制作を開始する。
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2010年:天然顔料への深化
色彩の探求
植物や鉱物由来の天然顔料の研究を本格化。伝統的な調色技法を現代に蘇らせ、木工作品に生命を吹き込む色彩表現を追求し始める。
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2018年:国際展示会への出展
世界への発信
パリで開催された国際工芸展に出展。日本の木工と天然顔料の融合作品が、国内外の識者から高い評価と注目を浴びる。
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2022年:若手育成とワークショップ開始
伝統の継承と文化交流
次世代の職人育成のため、若手研修生を受け入れ、また一般向けの伝統木工・天然顔料ワークショップを開始。日本の伝統文化の普及にも力を入れる。